前回の記事では、コンサル就活の中では後期にMBBと外資系投資銀行から内定を獲得した方にお話をお伺いしました。
今回は、選抜コミュニティ無所属で、かつ冬・春選考でMBBから内定を獲得した武田さん(仮名)にお話を伺いました。
選抜コミュニティ無所属かつ、夏でMBBの選考は落ちた状況から、冬・春でMBB内定獲得をされた武田さんの対策法、マインドセットはコンサル就活に出遅れてしまった方々や、選抜コミュニティに入れいていない方々にはとても参考になると思います。
プロフィール
氏名:武田さん(仮名)
出身大学:東京一工
内定先:戦略コンサルティングファーム複数(MBB含む)
本気の対策が必要だと思った
ーいつから就活を始めていたんですか?
実は学部の時に戦略コンサル数社にエントリーした事がありました。
本気で狙いに行くというよりは、そこでもし内定が取れれば院に行かずそのまま働こうかな、くらいの気持ちでした。
全然情報収拾もしていなくて、戦略コンサルは中学受験のような、地頭が良ければ内定が取れるだろうと思っていました。
ですが実際にケース面接受けたところ、なかなか通過せず、これはしっかりとした対策が必要だと感じて院進して就活を本格的に行うことを決めました。
院の時に就活を始めたのは卒年度の2年前の年明け頃からです。
ー学部生の時に試しに就活される方、稀にいらっしゃいますよね。大学院に進まれて選抜コミュニティの選考はエントリーされましたか?
はい、勿論エントリーしました。
しかし、全部落とされてしまいました(笑)
その時は少しショックでしたが、幸い自分の周りに戦略コンサルファームの内定者や社員の方がいたので時折ケースの壁打ちお願いしていました。
また、研究室の同期も同じ志望業界だった為、対策仲間も確保できました。
選抜コミュニティには落ちてしまいましたが、自分は環境に恵まれていたと思います。
ーそうなんですね。そもそもなぜ戦略コンサルを志望されたのですか?
2つ理由があります。
1つ目は短期間で社会にインパクトを出したいと思ったからです。
トップティアの戦略ファームは、日本の大企業をクライアントに持ち、CEOアジェンダに取り組みます。そのような議題をその会社に新卒入社して扱うとなると、年功序列のステップを上がっていかなければならない事が多いです。
そういう意味で戦略コンサルは非常に若い時から貴重な経験ができていいなと思いました。
2つ目は、人生において自由を重視しているからです。
これは悪く言えば選択を先延ばしにしていることになりますが、自分の場合は物凄くやりたいことがあるわけではないので、広く選択肢を持てるような企業に入りたいと思っていました。
戦略コンサルは、コンサル・ファンド・事業会社・起業など様々な選択肢を取りやすいキャリアです。ですから自分にとってはとても魅力的でした。
ケース面接対策において、表面的な対策を辞めて問題の本質を問い続けた
ーケース面接対策を踏まえた、MBB内定までのお話をもう少し詳しくお聞きしても良いですか?
基本的には、多くて週に1回の内定者や現役社員の方との壁打ち、それ以外は友人とケース対策を行ったりしていました。
最初は書籍などを通じてインプットを重点的に行っていました。
徐々にケース面接に適応してきて、夏にはMBBではないですが戦略ファームの内定を獲得できました。
そこからは実際にインターンで出会った人の中で優秀な人ともケース面接の壁打ちを行いました。
そして冬・春でMBBの内定を獲得しました。
ー夏では落ちてしまったが、冬・春でMBBに内定できたご自身の要因はなんだと思いますか?
表面的な対策を辞めて、各問の本質を問い続けたことだと思います。
最初はフレームワークなどテクニック的なところに注目していて、お作法的なアウトプットとなっていました。
ですが、夏が終わってからは、各問の課題や実際に企業が行っている施策などをみて、徹底的に「なぜ?」を繰り返して深掘りしていました。
「クライアントのイシューは何なのか?」「そのイシューはなぜ発生しているか?」「なぜ解決されていないのか?」といった具合です。
これにより、それぞれの問題独自のアウトプットを作る事が出来るようになってきました。
これが一番大きな成長だったと思います。
ーお作法的な回答からの脱却はとても重要なテーマですよね。他にケース面接において重視したいポイントなどありますか?
2つあります。
一つ目はロジックツリーを完璧にする事です。
ケース面接においても、インターンにおいても、このロジックツリーというのはやはり根幹となります。
具体的にはロジックツリーを、MECEに、かつ筋の良い切り口で作れる事が重要で、とても意識していました。
もう1つ、重要視していたのは『芯を食った面白い事を言う』という事です。
他の就活生と差別化し、面接官に一目置いてもらうためには、この能力が重要だと思います。
これは仮説の筋が非常に重要となります。
そして仮説の精度は自分の引き出しの幅に依存すると思います。
色々な物事について考えたストックや、ニュース、自分自身で経験した事などの幅が増えるほど仮説の精度が高まっていくと思います。
ただ就活の時期は時間が限られているので、日常的に様々なことに興味を持った上で、『なぜ?』と考える癖を持つ事が効率的な方法だと思います。
ーロジックツリーと仮説思考、非常にケース面接で重要なポイントですよね。対策方法としては重要なポイントなどあったりしますか?
とにかく優秀な人と解く事です。
望ましいのは選考をクリアしたことのある、内定者、現役社員、アルムナイの方だと思います。
自分の場合は偶然知り合いに内定者がいて、たまにケース面接の壁打ちをしていただいていました。
それが厳しい場合でも、日々壁打ちする友人は可能な限りレベルが高い方にする事をおすすめいたします。
理由としては、ケースにおいて、個人の思考には必ず穴があり、そういった穴を見つける事を個人でやることは非常に効率が悪いからです。
また、優秀な人と解くと、内定しそうな人のレベル感が知れます。
その内定レベルとのギャップを知る事で、自分の課題が明確化され対策の筋道が分かります。
ー内定レベルがわからないと、対策の方針が見えないですよね。対策の中でもインプット面で、オススメの書籍などはありますか?
まず基本的なところで行くと「過去問で鍛える地頭力」ですね。
これは、フェルミ・ケースどちらも基礎的な問題を取り扱い解説しているので、初級者の方に非常にオススメします。
次にオススメするのは「仮説思考」です。
こちらは、先ほどお伝えした、芯を食った面白い事を言う、ための思考法です。
フェルミとケースの基礎的な部分を出来るようになった方にオススメです。
最後に「アイデアの作り方」をオススメします。
相手が知らない、かつ相手が興味ある事を出せることは、選考において大きな差分になると思います。
やればできる。
ー最後に就活生の皆さんにメッセージをお願いします。
「やればできる」です。
選抜コミュニティに落ちたからとか、戦略コンサル難しそうだからとか、研究があるからとか、いくらでも無理な理由は並べられます。
ですが、Reverseに所属しているメンターの中にも、僕を含め選抜コミュニティ無所属で大学院生という状況でMBBに内定されている方が多くいらっしゃいます。
臆してはダメです。所詮ただの就活ゲームです。
自分に足りないものを要素分解して、徹底的にコミットして対策して下さい。
そうしたら必ず結果はついてくると思います。
皆さんが納得いく就活をされる事を願っています。
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