【メンター体験談 vol.4】選コミュ無所属から冬・春選考でMBBと外銀IBDに逆転内定した対策法

メンター体験談シリーズではReverseのメンターの就活体験談を公開しています。

前回の記事ではボスキャリ経由でMBBから内定を獲得した方にお話をお伺いしました。

今回は、MBBだけではなく外資系投資銀行のIBD部門からも内定を獲得した田辺さん(仮名)にお越しいただき、インタビューしました。

比較的早期から就活を始めていた田辺さんですが、就活を終えるまで一度も選抜コミュニティに属しないまま、MBBと外銀IBDという超難関企業群から内定を獲得したそうです。

夏までは就活が思い通りにいかなかったそうですが、そこからどう修正し、冬春で内定を獲得していったのでしょうか?逆転のノウハウを徹底インタビューしていきます!

プロフィール
氏名:田辺さん(仮名)
出身大学:東京一工
内定先:戦略コンサルティングファーム(MBB含む)、外資系投資銀行IBD部門

就活を始めた時期は比較的早かった

ーいつから就活を始めていたんですか?

卒業年度の3年前の11月ごろから始めていました。同期の中ではやや早い方でしたね。

始めたきっかけ自体は友達が始めていたというのが大きかったです。早くから動き始めている友達と一緒に就活を進めていけば、自分自身もそれなりに良い企業に行けるのではないかといった漠然とした気持ちで始めましたね。

ーなるほど。そこからなぜ戦略コンサルとIBDを志望されたのですか?

コンサル就活生あるあるだと思うんですが、元々将来的にやりたいこととかビジョンがハッキリと決まっていなかったんですよね。なので、いきなり業界を絞り込むよりは色んな業界を幅広く見ることができる業界が良いなとは思っていました。

特にコンサルは優秀な人が多く、その中で色んな業界を見たり、知的好奇心を満たしていくことで次のキャリアが決まってくるかなといった感じですね。元々ボトムアップで飛び込み型の人生なんですよね(笑)

IBDを見ていた理由もほぼ同じです。付け加えるなら、抽象度が高いですが社会的インパクトが大きいのと金融への憧れといった理由も若干ありましたね。

人に頼り始めてから就活が好転した

ー選コミュ無所属ながらも最終的にMBBと外銀IBDといった難関企業群から内定を獲得されて、就活自体は成功したと思いますが、ご自身が思う成功した秘訣とかってありますか?

結論、自分よりレベルの高い人を頼りまくるのが大事だと思います。

説明会にいらっしゃった社員さんや本番のケース面接、たまたま知り合えた内定者の方もそうですが、そういった人たちに見てもらう時と、自分一人あるいは同期と対策する時を比較してみると密度やレベル感が絶対違うんですよね。

『自力でなんとかなるんじゃね?』って思ってやってた時はあまり成果が出てなくて、『ガンガン人の力とか経験を借りないといけないな』と思って色んな人に力を借り始めてから、目に見えて変化が起き始めて、自分のゴールや課題感がはっきり見え始めましたね。

ーちなみに人を頼るのが大事というのはコンサルでもIBDでも同じなんですかね?

ある程度近いとは思います。

まずはコンサルから話すと、ケースでは思考力を見ているとは言え、自分一人では生み出せない考え方やその枠組み、ビジネスに対する知識のストックが必要だと思っています。こういったものを獲得していくにあたって、自分一人で対策しているとそれが自分にとってプラスなのかマイナスなのか、どれくらいプラスなのかもわからないまま対策しがちなんですよね。

一方で、レベルの高い人と対策するとイシュードリブンな対策ができる。要は面接で評価されがちなポイントから叩き込めるのでケースの伸びが圧倒的に早くなります

IBDに関しては、やっぱり志望動機のようなIBDならではの面接がハードになると思うんですが、志望動機考えるのって、自分一人で考えていてもゴールが定性的で見えづらいんですよね。

内定をもらっている人は『それだと通過しないよ』『これなら通過するよ』っていうのを既に知っているので、ゴールから逆算して『こういうところまで深掘れたらいい志望動機になるよ』というのを言えるじゃないですか。そうすると『変に自分一人で考えた結果何も成果が出ない』みたいなことがなくなるんですよね。

ー夏まではあまり思うように成果が出ずに、冬春で内定されたとのことですが、その話についても詳しく伺えますか?

普通の人が就活失敗して『ああすればよかった』と言って就活を終わる、あるいは就職留年するところを、自分は運よく1年弱の中でPDCA回し切って冬・春で内定できたというイメージがあります。

結局そのPDCA内での反省っていうのはさっきの『人に頼る』という話に帰着して、夏までは『自分一人でできる』と思って人を頼らなかった結果、時間がかかる割に成果出なくて苦しいというのがありました。冬の途中くらいから、色んな人に頼ることの大切さや、自分一人でレベルを上げる難しさに気づいてガンガン頼っていくことにした結果、冬春で成果が出たというような形です。

もし今この記事を夏前に読んでいる人がいれば、今の時期から周りのレベルの高い人をガンガン頼りまくったら、(冬の自分と)やってることは同じなので、夏で全然内定取れると思いますよ。

とにかく時間を投下する

ーコンサルとIBDを両方見ていると結構キャパシティがいっぱいになってくる人が多いイメージがあるんですが、そこのバランスはどう取ってましたか?

キャパとか関係なく、とにかくやるしかないんですよ。
時間を投下するしかソリューションはないと思います。

可処分時間が8時間あるなら3時間面接対策やって、5時間ケース対策やれって話です。(笑)

ースポ根ですね(笑) 実際、プライベートの時間とか学業とかがある中でどうやって就活の時間を確保してたんですか?

プライベートの時間が欲しいとか言ってる人はこの業界向いてないと思いますよ(笑)

強いていうなら、就活中は就活で知りあった友達と遊ぶことが増えたので、そこの会話でポロッと話したことが自分の自己分析に繋がったりと、結果的に就活のためになってた気がしますね。

研究や授業、ゼミといった学業に関しては、結局それをやることが必ずしも自分のキャリアに直結しないって気づいた段階からある程度セーブしてました。先生からの理解を得て就活を優先できる体制を作ってましたね。

ケース対策に関してはオンラインでやることが多かったので、午前中にケースを入れて早起きすることで一日の時間をフルに有効活用してました。時間は作るものです。

良質なストックを積み重ねる

ーコンサル就活で欠かせないのがケース対策だと思いますが、田辺さんの思うケース対策で重視すべきだと思うポイントってありますか?

結局はストックが大事だと思います。ただ、ググって色んなビジネスモデルを全部調べるってことではなくて『良質なストック』が大事ですね。

例えばコンサルの人や企業戦略を分かっている人が書いた本であったり、良質な内定者とのケースから得られた示唆や知識は、かなりケースに活かせる知見になるかなと思います。

そういったストックがあってはじめて、ニュースとかでインプットしても自分なりに考えることができるようになると思います。

ーケース面接において知識が重要かどうかってよく議論されると思うんですが、田辺さんはその議論に対してどう思いますか?

自分は重要かなと思います。

思考力と知識両方大事だとは思いますが、思考力の方は一度『こういう流れで考える』ということを学べば一人でやっても癖づけられるんですけど、知識って『ないものを作る』ことはできないので、外部依存的なものが大きいですし、積み重ねがものをいうかなと思います。

よく面接官の人って『思考力を求めていて、知識は求めていない』って言いますよね。でもあの人たちって『8くらい知識がある前提で残りの2の思考を聞いている』という意味で言っているつもりで、実際のコンサル就活生の知識量って1か2くらいなんですよ。残りの足りていない6~7を今の知識量から思考力だけで埋めて合格ラインを越えるのは難しい。

まずは知っている前提の知識が追いつかないと、思考力だけを面接官が見ているつもりでも、実際には知識が律速になっているということは往々にしてあると思います。だから、多くの人にとって知識は大事だと思います。

素直さとプライドが大事

ー早期から就活をしてきて色んな方を見てきたと思うんですが、伸びる人の特徴って何かありますか?

まずは『素直さ』ですね。あとはそれと矛盾するように感じるかもしれませんが『プライド』ですね。

『素直さ』は対策をする上でも面接の中でも大事になると思います。人と対策する中で自分にはない考えを吸収するのが大事ですから素直に吸収しようとする姿勢がない人は当然伸びないですし、面接のディスカッションの中でも柔軟さがないと思われてしまいます。『自分はできないんだ』って謙虚になることが大事です。

一方で『プライド』も大事だと思います。コンサルタントの特性として『頭で勝負する』という側面がかなり強いと思います。顧客に対しても、(もちろんリサーチとかはあれど)頭1つで高いフィーをもらうわけで、ある程度自分のアウトプットに自信がある人じゃないとコンサルは向いてないと思います。

わからないものを『わからない』と投げ出してしまう人はその段階でコンサルには向いてなくて、『俺わかるよ』って言っといて頭の中ぐるぐる回して追いつかせるくらいプライドドリブンの人の方が良いアウトプットにこだわれるとか結構あると思います。

ー取り組んでいた対策方法でおすすめのものってありますか?

復習ノートを別で作って、自分がつまづきやすいポイントを1つにまとめてましたね。例えば『市場を考えなくてはならないのに具体の話に飛びがち』とか自分ができないことを言語化してまとめてました。

ー読んだ中でおすすめの本ありますか?

『ストーリーとしての競争戦略』がおすすめです。実は就活が終わってから読んだんですが、戦略を考える面白さが分かりましたね。具体的な企業のケースも載っているので即効性もあると思います。これ読んだら筋が悪いことを言う割合が減ると思います。

一人で対策するなら問題を解くより書籍を読む

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件

あとは定番ですが企業参謀もおすすめですね。
というか基本的に大前研一さんの本は全部読みましょう(笑)
読んでない時点で勿体無いです(笑)

企業参謀―戦略的思考とはなにか

ちなみに一人でケース解くよりも本読む方が勉強になると思いますよ。一人で対策する時は本を読んで、人と対策する時はケースを解く、くらいのポートフォリオが一番最適だと思います。

ー最後に就活生の皆さんにメッセージをお願いします。

自分は就活始めるの早かったんですが、なかなか内定に結びつかないとか、例えば夏のインターンが終わった段階で『自分の思ったようなところ行けなかったな』というのがありました。

ただ、それを自分の能力とか実力不足っていうのではなくて、『こういうところが足りない』とか『対策法としてここをこうすればよかった』とかっていう風に前向きに考えられれば、最終的には自分の行きたい企業から内定がもらえると思うので、諦めないことも大事ですし、それと同じくらい『自分に最適な対策は何か』というのを考えてほしいです。

その対策というのがもしReverseみたいなサービスを使うということであればそれは絶対使った方が良い結果が得られると思います。

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MBBメンター ベンチャー企業での就業後に、MBB含む複数の戦略コンサルティングファーム内定。 現在は経営系の大学院所属。 21年よりメンター活動を行なっており、これまで新卒・中途合わせて100名以上を担当。 「短期的なテクニックにとらわれずに、長期的に活きる思考力向上を一緒に目指しましょう。」 *名前は仮名です。