【メンター体験談 vol.2】早期から対策を行い確実にMBB内定を目指す対策法

前回の記事ではコンサル就活に出遅れてしまい、選抜コミュニティ無所属からMBBに逆転内定した方をご紹介しました。

今回は、対照的に早期からコンサル就活を始めてMBBの内定を獲得された増田さんにお越しいただきました。

早期から就活を始めていた増田さんですが、終始順風満帆というわけでもなかったようです。

また、内定直後の夏から1年近くメンターをしており、これまで数多くの学生をメンタリングされてきた増田さんに、MBBに内定できる人の特徴についてご意見を伺いました。

プロフィール
氏名:増田さん(仮名)
出身大学:東京一工
内定先:MBB

平均的なコンサル就活生よりも早いスタートだった

ーいつから就活を始めていたんですか?

卒業年度から3年前の11月から始めました。同期の中では早い方でしたね。

大学のサークル同期にたまたまMBB内定者がいて、『コンサルを目指すならケース対策はとにかく早くからやった方が良い』と聞いていたので、一般的なコンサル就活の人たちが動き始める2~3月よりは早く始めようと思っていました。

最初の1ヶ月くらいはケース本を読んだりケースのセミナーに出たりしていました。3~4月ごろに有名な選抜コミュニティを片っ端からエントリーして、運よく1つ所属させていただきました。

ーなぜ戦略コンサルを志望されたのですか?

自分は将来起業したいというビジョンを持っていて、そこから逆算した時のファーストキャリアとして戦略コンサルが最適解だと思ったからですね。

ここは話すと長くなってしまうんですが、起業に必要なものって

①経営に関する知識
②事業領域に対する専門性
③人的資産(人脈など)
④0→1の事業経験

だと思っていて、特にファーストキャリアで身につけるべきだと思ったのは①と③でした。②と④は起業してから、あるいはセカンドキャリアで身につけられると思ったんですよね。ちなみに④も非常に重要だと思うので、コンサル以外だとメガベンチャーも見てました。

それと、『ここに人生をベットしたい』と思えるような事業領域がまだなかったので、様々な業界・企業を俯瞰的に見ることができるという意味でもコンサルはいいなと思ってました。特にToBの業界は学生の目からだとなかなか課題が見えづらいですし。

終始一貫して順調というわけではなかった

ー早期から就活を始めて最終的にMBBから内定を頂いたということで、典型的な戦コン就活の成功例だと思うんですが、逆に苦労したことってありましたか?

最終的にはMBBから内定いただけましたが、終始一貫して順調だったわけではなかったですね。

冒頭で『選コミュに1つ入った』と申し上げたんですが、他のコミュニティはほぼGD落ちとかでボロボロでした。唯一所属したコミュニティでも、最初の面談でメンターさんに『落とすかどうか結構ギリギリで取ったからこれから挽回してね』と言われたのを今でも覚えてます(笑)

早くから就活を始めていたこともあって、ぶっちゃけ、『選コミュとか余裕でしょ』と思っていた中で周りの同期がめちゃくちゃ優秀だったので、その時期から焦りが出始めましたね。

ーなるほど。ということは、そこからMBB内定までの間で大きく成長されたのだと思いますが、増田さんが最終的にうまくいった秘訣とかってありますか?

序盤はとにかく量をこなし、そこから質を高めた練習に切り替えていったことがよかったんだと思っています。僕は選抜コミュニティに所属するまで大体100問近く解いていたのですが、その時期は同期とやることが多かったので、自分の思考の癖をFBされることは少なかったです。

明確に自分の成長を感じたのは選コミュに入ってMBBのメンターさんにメンタリングを受け始めてからですね。

同期との壁打ちだと『この問題はこれがいい筋らしいよ』くらいの学びしかないのですが、メンターさんだとそれに加えて、『自分に足りていないものは何か?』『自分の思考の癖はどこか?』を教えてくれることが多かったので、そのアドバイスを元にケースでの頭の使い方を軌道修正できましたね。

ー量も質も高めてきたということですね。MBB内定まで数百問解いてきたと思うのですが、増田さんの思う『ケース対策で重視したいポイント』ってありますか?

大事なのは『解く→学びを抽象化する→学ぶを応用して解く』のワークループなので、解くだけで満足するのではなく、『この問題から得られる学びは何か?』『自分の思考に足りていないものは何か?』を言語化することですね。

特に後者ってなかなか自分では気づきづらいことが多いので、視座の高い内定者からFBしてもらうことが重要だと思います。

例えば自分は『抽象的な話が多く、そのお題の特性(インサイト)を捉えた発言が少ない』というのが欠点だったので、とにかく顧客視点を意識した具体の話を多めにするよう心がけました。結果として面接官の反応がかなりよくなりましたね。

お受験的に対策している人は伸びない

ーこれまでたくさんのメンティーを見てきたと思いますが、伸びる人の特徴、あるいは逆に努力しても伸びない人の特徴ってありますか?

コミット量が担保できていることは大前提として、伸びる人の特徴は普段から物事に対して深く考えていることですね。こういう人は元から思考の広さも深さもあり、あとは考えたことを構造化するだけなので、後天的に伸びやすいです。

要は日常的に見聞きしたものに対して『なぜ?』『他には?』と考え続けることが重要で、これが基礎的な思考力を形成します。

逆に伸びない人の特徴は、良い筋やフレームワークばかり知ろうとして、ケースをパターン化しすぎる人ですね。

ケース面接で再現性があるのは上流の構造化と思考法だけです。逆にそれ以外の部分を『こういう時はこうすれば良い』といった風にパターン化して、自分の頭を使って考えようとしない人は確実に伸びないです。

とにかく『自分の頭を使って考える』ことを意識しましょう。パターン化しすぎる人がやっているのは『考えているフリ』です。

ーなるほど。コンサル就活がお受験化している中で本質を見落としがちということですね。増田さんが取り組んでいた対策方法でおすすめのものってありますか?

ニュースや街中で見かけた戦略・施策から『この企業はどういう課題・背景があって、どういう意図でこの施策を取っているんだろう?』と考えることはよくしていました。

ケース面接って課題→施策という頭の使い方をすると思うんですが、施策→課題という逆方向の頭の使い方をするということですね。

書籍は何度も読み返す

ー増田さんが読んだ中でおすすめの本はありますか?

大前研一さんの『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全』という本がおすすめです。『もし自分がこの企業の社長だったら何をするか?』というケーススタディが日本の大企業27社について書かれています。

斜陽産業から成長産業の企業まで幅広く紹介されているので、ある程度ケースのアウトプットをした人は一旦これを読んでみるとかなりレベルアップできると思います。また、戦略の粒度で書かれているのでケースだけじゃなくてジョブでも役に立つと思いますね。

勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全

あとは王道の書籍ですが、元BCG内田さんの『論点思考』と『仮説思考』は何度も読み返した方が良いと思います。

コンサル就活をしていると一番最初に紹介される本だと思うので、みんな始めたての時期に1回だけ読んで満足しがちですが、思考法の書籍ってやや抽象的な内容が多いのでなんとなくわかった気になって終わってしまうケースが多いです。

ケースやジョブ対策をある程度進めてから読み直すと抽象的な内容を具体につなげて考えることができるので、定期的に読み直すことをおすすめします。僕はメンターとなった今でも何度か読み直しますね。

論点思考 内田和成の思考

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

ー最後に就活生の皆さんにメッセージをお願いします。

とにかく『考える』ことから逃げないでください。

コンサルタントは『問題解決のプロフェッショナル』で、言ってみれば頭脳を売る仕事なので、考えることをやめた瞬間にバリューがなくなります。

でも人間って難しい問いにぶつかると考えるのをやめてしまいがちなんですよね。それは思考を放棄した方が楽に生きられるからです。

ケース対策を『対策』と思ってるうちはまだまだです。日常生活の中で見たもの・聞いたものにとにかく『なぜ?』を突き詰めて考える癖をつけてください。そうすれば必然的にケースの力も伸びてくるはずです。

コンサル就活がうまくいくかどうかは先天的な能力が1割、コミット量が9割で決まると思っています。今努力できるかどうかで皆さんの将来は大きく変わります。

辛いこと、苦しいこともたくさんありますが、妥協せずに頑張ってください。
応援しています。

Reverseでは、マンツーマンで行うケース対策サービスをご提供しております。
ケース面接対策を通してトップティアの戦略コンサルティングファーム入社を目指すのは勿論、その後の経営層への基礎思考力育成を目指しております。

期間限定で、

米系トップティア戦略ファームメンターによる初回カウンセリングが無料

でお試しいただけるので、気になる方はぜひページ上部のサービス紹介ページ、または公式LINEよりお問い合わせください

また、現在公式LINE追加してくれた方全員に『解説ポイント付きケース問題集』を配布しております。もちろん公式LINE追加は無料ですので、ぜひご利用くださいませ。

MBBメンター ベンチャー企業での就業後に、MBB含む複数の戦略コンサルティングファーム内定。 現在は経営系の大学院所属。 21年よりメンター活動を行なっており、これまで新卒・中途合わせて100名以上を担当。 「短期的なテクニックにとらわれずに、長期的に活きる思考力向上を一緒に目指しましょう。」 *名前は仮名です。